昭和の初めころ、
杉沢地域の田んぼの水は、
低い山からくる沢水を
小さな溜池に集めて
利用していました。
日照りが続くと水不足になりがちで、
水争いがたびたび起きました。
切羽詰まった時は雨ごいをしたり、
天ヶ台の竜神様に
頼るしかありませんでした。
大台溜池は、このような状況を
解消するため、
昭和8年(1933)、高根元伯(げんぱく)が
耕地整理組合を設立して
組合長に就き、
当時の辨天村(べんてんむら)に
働きかけて国の救農土木事業を活用し、
秋田県に設計を
依頼して実現したものです。
当時は重機がなく、
ほとんどが人手によるものでしたが、
4ケ月ほどで完成しています。
これにより、40haの水田は
水不足から解放されました。
大台溜池は大台堤(おおだいつつみ)、
小堤(こつつみ)、和平沼(わへいぬま)の
3つの総称で、
最大のものは大台堤です。
築造後90年以上を経過し、
近年は堤本体(つつみほんたい)の老朽化が
目立つようになり、
漏水や護岸の浸食などが
みられるようになりました。
そのため、平成7年(1995)から
平成19年(2007)には県営の
老朽化改修事業が行われたほか、
平成12年(2000)から平成16年(2004)に
大台堤と和平沼の豊かな自然景観、
潤いのある水辺空間を創出するため、
市営の水環境整備事業が実施され、
大台沼自然公園
(釣り公園)が完成し
憩いの場となっています。
